辛かった2号保険者の介護保険申請
病院から患者さんの介護保険の申請手続き依頼があった。
通常の介護保険対象者は65歳以上。
病院に行くと患者さんは50代前半の女性。
つまり、2号保険者。いつも接しているのは70代後半から90代の方が多いため、あまりにも若くて驚いてしまった。
比較的元気にされていたが、医師の診断では余命1ヶ月。本人には告知済みだが、元気に過ごされているため実感がないようだ。
仕事柄、人の死に直面することは珍しいことではない。ただ、何度経験しても慣れることはない。
私の経験では2号の方は脳梗塞の後遺症や脊柱管狭窄症など命に別条のない方が多かった。余命宣告済みの2号の方は初めてだったため、さすがに凹んでしまった。
福祉を生業とする者として、こんなことでは失格なのかもしれない。でも、一人ひとりの命の重さを大切にする心は失いたくない。
「1日でも早く退院して、自宅に帰って、仕事に復帰したい。」
彼女の願いが叶いますように…。